極上甘々彼氏様
「あんたなんかが陸の彼女なんて信じらんないっ!」
あたし、めちゃくちゃ言われてるよ。
「陸はあたしの彼氏になるんだから!!」
略奪宣言をされてしまったあたし。
でも、あたしは何も言えない。
好きって言ったりだとか、キスとか
そうゆう愛情表現なんて
全くしてないから、何も言えないんだ。
佐々木さんはあたしを睨んでから
屋上を出た。
どうしよう……。
陸、どうするかな?
そりゃあ…あたしと佐々木さんだよ?
佐々木さんを選ぶに決まってる。
美人だし、ちょっと気が強いみたいだけど。
それに、元カノだし……。
あーもうあたし…。
「やだなぁ……」
と、屋上の冷たい床に寝転ぶ。
「何が」
「うぇっ!?陸!」
急いで起きあがるとそこには陸の姿。
「色気ねぇ声だな」
「ご…ごめん」
てゆーかあたしに色気を求めないでよ!!
でも、久しぶりだ。
陸とこんな風に会話するの。