極上甘々彼氏様
俺と啓也はゲーセンに着いた。
「可愛い子いねぇかなー?」
「ナンパ目当てかよ」
啓也はキョロキョロし始めた。
「あ!あの子かわ……ん?あれって…」
「何だよ?」
「あそこにいんの…羽梨ちゃんじゃね?」
羽梨…?
啓也の視線をたどってみると、
…あ、羽梨……と、その隣には男。
茶髪にえくぼのできる頬。
羽梨の隣で微笑んでる。
誰だよあいつ。
「横にいる男、誰?」
啓也も気になったのか、俺に聞いてきた。
「知らね」
「浮気してんじゃねぇのー?」
そう言った啓也に、苛立つ。
それが顔に出ていたのか、
「じ、冗談だって!」
と、怯えながら言った。
「あのイケメン誰だろーな?」
「…知らねーって」
「何か結構仲よさげだし」
こいつ、墓穴掘るの得意だな。
マジムカつくし。
何なんだよ、あいつ誰?