極上甘々彼氏様
─ギィッ……
屋上のドアの軋む音が聞こえて
陸の姿を探す。
あ……いた。
「陸!買ってき……た」
陸の隣には女の子。
女の子はあたしの声に気づき振り向く。
……あ、佐々木麻衣さんだ。
学校でも美人って有名な子。
でも…性格があんまりよくないって
噂も聞いたことある。
「あ、牧野さんだ」
「…こんにちは」
何で陸の隣にいるの?
「買ってきたか」
陸は何のためらいもなく聞いてくる。
さっきまで、1人だったじゃん。
2人で居られるって思ってたのに。
「うん。でも…」
あたしが全部言う前に
陸はいちごミルクとチョコパンの入った
袋をパッと奪った。