ショートプログラム
かじかんだ手に、ふうっと息を吹きかける。



今は午後七時。卒業式が終わってから三時間は経つ。



ざりざり。



この足音は、やはりアイツのものだった。




「なにお前、ここで何してんの?」




『いや、ちょっとアンタと決着をつけたいことがあるからさ。』




さっきはこいつを見て落ち着いたのに、今は逆に、あの卒業式の時よりもドキドキしてる。







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