夏の日
しかしそんな予想は外れた

周りの女子達はもう1人のカッコイイ男子に興味が沸いたようで 後ろの席のこの人には全く目もくれてない


あたしは「ラッキー!!」と心の奥でガッツポーズをした



あたしはどうにかして名前を探りだそうと頑張った


そんな事を考えているあたしに隣のカッコイイ人が話しかけてきた



「あの…」



あたしは突然の事に驚きを隠せなくて思い切りビクッとした



「は、はい!」



緊張しながら隣の人に返事をした



「入学式は何時からですか?」



うわぁ…この人の髪サラサラだなぁ〜 しかも超優しそう…


隣の人が聞いているのにも関わらず あたしは見とれていた



「あの…大丈夫ですか?」


その問いかけであたしは
はっ!と我にかえった



「あっ、はい!えと、入学式は9時からです」


恥ずかしいぃ〜
あたしはまたもテンションが下がってしまった


しかしそんな事を気にしてないように笑顔で



「ありがとうございます」


と その人は言った


あたしは その瞬間本気でその人に




………恋してしまったんだ

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