俺は何度でも言うよ。


一人階段をのぼるあの子。

俺は階段を二段とばしで駆け上がる。


「よっ☆」


「え?あ…てかついてこないでくださいっ!」


「いや、ごめん」


「わかったなら早く離れてください!」


「無理。」


「は?意味わかんないですけど」


「わかったよ、」


俺は手にしていた空き缶を後ろ足で蹴った。


〓カーン〓


鈍い音が響いた。


< 23 / 34 >

この作品をシェア

pagetop