世界で1番君が好き
「京君」

思わず名前が漏れた。
その瞬間胸が熱くなって、心が跳ねる。
京君は電車通学だから駅までは徒歩なのだ。

私は一人で歩いていた京君まで駆け寄った。

「京君!」

「げ、白崎」

「げって何!?」

私が頬を膨らませるより早く、京君は私の目の前に人差し指を突き出した。
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