世界で1番君が好き
「こんな風に人を好きになったの初めてだもん」

私の発言に茶色がかった京君の瞳が見開かれた。

「お前もさらっと言うな…。もうちょっと照れたり、恥ずかしがったりしねぇの?」

「思ったこと素直に言ってるだけだし」

「お前すげぇな。あ、言っとくけどお前と付き合う気ないから」

京君は笑いながら舌をだした。

私は歩みを止めた。数歩先を行く京君も足をとめてこちらを見つめた。

「分からない」

「は?」

京君が聞き返す。
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