世界で1番君が好き
全ての思い出を捨てて、ここで暮らすことは大分プラスになったと思う。

あんなに傷ついた母の姿はもう見たくない。

そんなことを思っていると夏美から電話が掛かってきた。

「圭(けい)?いきなりだけど明日の数学の課題って何ページまでだったっけ?」

いつも唐突に掛かってくる夏美からの電話にはもうなれた。
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