世界で1番君が好き
誰かがグランドにでる度、首を伸ばして彼じゃないか確認する。

「こら!食事に集中!」

そわそわする私を見かねた夏美に叱られた。

「だって…」

私は口をとがらせながらもたたずまいを直す。

夏美は本心を話せる唯一の友達だ。

長いストレートの髪を背中にたらした、大人っぽさが溢れる女の子。

きゃぴきゃぴ感がなく、妙に冷めたところがある夏美とはよく話しが合う。

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