世界で1番君が好き
「はぁ……」

いつもならウキウキの昼休みに、珍しくため息が漏れる。

「圭、沈みすぎ」

「だぁって…」

夏美の言葉にも沈んだ声で答えてしまう。

私は憎々しげに、降り注ぐ雨を睨みつけた。

雨は最大の天敵だ。
だって。

「雨が降ったらサッカーする京君が見れないじゃない!!」

私はお弁当の玉子焼きにぶすっとお箸を突き刺した。
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