世界で1番君が好き
「京君」

放課後に京君を待っていたら、京君はわざと大きなため息をついた。

ちなみに今日は1人。

「今日は何だよ」

「これ」

私がチケットを目の前に出すと、京君の目の色が変わった。

「これって!!」

チケットをまじまじと見る。

「今週の土曜なんだけど、京君もどうかなって」

「お前とかぁ~まいっか」

京君は明らかに嬉しそうだった。
ものの力を借りなきゃいけないっていうのは癪なんだけど仕方ないか。

その日はルンルンの京君と一緒に帰って、待ち合わせ場所と時間を決め、あとはサッカーを熱く語る京の話を聞いていた。
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