わたあめ
さっきの人ごみなんて嘘みたい。

あたし達は白いベンチに座っていた。

しーんとしている中、

あたしの拓哉。

唯一、あたしの泣き声だけが響いていた。

「何で泣いてんだよ?」

「う・・・っ・・っ」

「昌の事だろ?」

!?

どうして知ってるの・・・?

「何でっ・・・知っているっの・・っ?」

拓哉は言った。悲しげな表情をしながら。
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