わたあめ
また涙が溢れてきた。

「・・・っ・・・」

「昌は凄い荒れていた時期があってな・・・。

 学校にも行かない時だってあった。」

あたしは黙って泣いていた。

「そんな時、昌を変えたのが希(ノゾミ)だった。」

涙が溢れて止まらない。

そんな話しないでよ・・・・。

元カノの希さんには勝てないなんて承知だよ・・・。

「やめて・・・、話さないで・・・」

声を絞って震えた声で言った。

拓哉がごめんと一言だけ言った。
< 104 / 337 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop