わたあめ
「拓哉はあたしが付き合っているということ・・・

 知ってたんだ?」

「あぁ」

どうしてあたしなんかの為にそこまでするの?

いくらでも、婚約なんて撤回できたじゃない。

「そっか・・・あ!いけない!

 学園祭!」

といっても、まだ後半が始まったばかり。

「俺と一緒に行くか?」

拓哉は優しい目で言った。

「・・・、馬鹿」

「馬鹿とはなんだよ」

ちょっと不機嫌そうな顔で言う拓哉。

「はいはい、行ってやるわよ」
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