わたあめ
「へえ、奈々枝可愛いもんね。」

棒読みだった。

自然にそうなっちゃうだもん!

「だからきっと昌君も落ちるわ。」

「へー。でもきっと昌はあんたに惚れない。」

「根拠は?」

奈々枝の目つきが変わった。

「無い。けどあたしは昌を信じてる。」

「いい度胸ね。」

奈々枝はそれだけ言うとまた本に目を戻した。
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