わたあめ
自分の部屋に入り、

あたしはベッドにうつ伏せに寝た。

長崎はちょうど部屋の掃除をしていた。

「お疲れ様です、葵様。」

あたしは執事では長崎しか信用しない。

「・・・長崎。」

「はい?」

「長崎はもう知っているんでしょ?」

「・・・はい。」

外出禁止の事。

きっと門番も2・3人増えるだろう・・・。

「そっか・・・。

 昌の事も全て知ってるんだよね?」

「・・・はい、知っております。」

「どうして言ってくれなかったの?」

「優先順位は、おじい様ですので。」

あぁ、祖父に口止めされてたのね。
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