わたあめ
身分的にはあたしが下だもの。

そうよね・・・、合ってるわ長崎。

「・・・そう。

 しょうがないよね・・・。

 長崎は正しい事してるよ。

 うん・・・、責めるつもりはないわ。」

小さく呟いた。

「申し訳ありません。

 葵様は・・・、決められた人生が嫌ですか?」

その言葉を聞いてあたしは寝るのをやめ、

ベッドに座った。

「ん・・・、そりゃあ嫌だよ。」

「でも、葵様。

 貴方様は、この中曽根家の為に貢献してらっしゃるのです。

 どうかその事も含めて・・・、

 もう一度考えてみては?」

貢献・・・か。

そうね、貢献してるかもしれないわ。

それでもあたしは納得いかないの。

・・・我儘な女。

・・・もう、いいわよ。

納得いかなくても、

どうせい強制的に結婚させられるんでしょ?

おじい様。
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