わたあめ
「もしもし、中曽根葵です。

 香奈さんに代わって下さい。」

「あぁ、葵様ですね。

 いつもお世話になっております。

 香奈様ですね?少々お待ち下さい。」

~♪~♪~♪

保留の時の音楽が流れる。

やがて、その音楽はプツリと切れ

香奈の声が聞こえた。

『あいあい、香奈ですよぉ。』

「あぁ、香奈・・・。

 ちょっと相談があるの。

 あたしの家まで来てくれない?」

『相談はいつもの”フルーティスト”でしょ?』

フルーティストとは、カフェの事。

「あたし、外出禁止令出された・・・。

 お願い、来て。」

『はぁ!!??何それ!

 あ!うん!分かった、行くね!」

5分後。

黒い高級車でぶっ飛ばして来た香奈。

あたしは窓から見える香奈に手を振った。
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