わたあめ
「さぁて、あたしはもう帰るね。」

香奈は紅茶をまた一口飲んで言った。

「うん、ありがと。

 何かスッキリした。」

「あとは・・・、葵が決めなさい。」

そういって香奈はあたしの部屋を出た。



あたしも部屋を出た。

覚悟を決めて。

外には長崎は待機していた。

「葵様、どこに行かれるんですか?」

「・・・ちょっとね。

 あ、1人にさせて?

 だから貴方は休憩してていいわ。」

「有難う御座います。」

あたしは足を進めた。

行く先は・・・

”祖父の部屋”
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