わたあめ

祖父の部屋の前につき、

ノックする。

「誰だ。」

「葵です。」

「そうか、入れ。」

あたしは部屋に入った。

祖父は、紅茶を飲みながら執事と喋っていた。

多分ティータイムね。

「失礼します。」

あたしは祖父が座っている

休憩用のテーブルの前まで行った。

「何だ、葵？」

祖父は上機嫌。

祖父の専属執事”相田”

相田さんは話が上手い。

祖父の専属執事なので

あたしは”さん”付けしている。

祖父の前で　”相田”　と言うと

なんだか気まずいから。

んまあ、相田でも相田さんでもどっちでもいいんだけど、

やっぱりちょっと怖いから相田さんということにあたしはしている。