わたあめ
でも、あたしには告白する勇気なんて

0%。

馬鹿な人間だとは分かってる。

でも、自信が無い。

すると着信音があたしの耳に響いた。

「昌だ。」

携帯を手に取ったあたしは、緊張していた。

「もしもし?」

『もしもし、昌だけど。分かるよな?』

あたしは昌のマヌケな質問に笑う。

分かるよ、当然。

「分かるってば」

『笑うな葵。』

馬鹿っぽいやりとりにニヤけるあたし。

「はいはい、んで何よ?」

生意気口調だけど、

本当は汗だってかいてるんだ。

緊張しすぎて。
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