わたあめ
あっという間に午後5:00.

そろそろ準備でも始めるかな・・・。

「長崎?浴衣これでOK?」

あたしの浴衣は、白い生地にピンクの花。

ところどころに紫の線が入ってある可愛いもの。

「はい?えぇ、綺麗ですよ、葵様。」

「お世辞はいい。」

「お世辞じゃありませんよ?」

「・・・そう、ありがとう。」

あたしは長崎に笑った。

「長崎、携帯は?」

「ここにあります。」

あたしの白の携帯。

長崎の手からあたしの手に渡っていった。

「ありがと。」
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