わたあめ
髪の毛を丁寧に巻いた。

ナチュラルメイクもちゃんとした。

「ん・・・、これで完璧。」

「葵様~、素敵です☆」

「ありがと!」

5:50・・・か。

もうそろそろ行くかなぁ・・・。

あたしは部屋を出た。

長い廊下を歩く・・・。

その途中姉に会った。

「あ!葵!」

「お姉様・・・。」

「頑張ってきなさい。」

「はい。」

姉はあたしの背中をポンッと押した。

「バイバイ。」

「はい、頑張ってきます。」

姉はあたしを見送ってくれた。

広い玄関に辿り着く。

「葵様、いってらっしゃいませ。」

下駄を履く。

長崎が頭を下げていた。

「うん、じゃあね。」
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