わたあめ
「・・・。」

”別れよう”その言葉が言えなかった。

今日で最後なのに・・・。

「黙ってないで話せよ・・・。」

泣く前に・・・言わなきゃ・・・。

「わ・・・、別れよう・・・。」

「・・・は?」

どうかあたしを突き放して・・・。

他の女の人と幸せになって。

「あ、あたし昌の事冷めたから。

 別れて。」

そんなの嘘。

わざと強がってみせた。
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