わたあめ
「さよなら、昌。」

「・・・あぁ。」

「これ、手紙書いてきたんだ。

 最後の手紙。」

「最後って言うな。」

「ごめん。」

昌はあたしの手紙を受け取った。

「今までありがとう。

 本当に大好きだった。」

あたしの恋は、

もっともっと甘いかと思った。


でも、実際は切なかった。

わたあめみたいな恋じゃなかった。
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