わたあめ
【葵Ver.】

あたしは家に帰るなり部屋に閉じこもった。

「あきらぁ・・・っ・・・。」

涙で濡れたベッドの枕。

食欲も無かった。

「葵様・・・。

 食事の準備ができましたが・・・。」

扉の外から長崎の声が聞こえた。

「いい。今食欲ない。」

「分かりました。」

長崎が去っていく足音が聞こえた。
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