わたあめ
しばらくするとまたノックの音が聞こえた。

「誰・・・?」

「香奈よ。入るよ?」

香奈か・・・・。

「うん・・・。」

扉が開いた。

香奈はでっかいバックを持っていた。

「ちょっ!何そのバッグ!」

「あたし、今日からこの部屋に泊まるわ。」

はいっ!!??

「え、待って、意味分かんない。」

「あんたに拒否権は無いわ。

 ・・・正直な話、あんた心配だから来たの。

 葵失ったらあたし、生きていけないから。」

香奈の優しさも十分伝わった。

ありがとね、香奈。

「失礼しま~す。」

だ、誰よ・・・。

またあたしの部屋に誰か入ってきた。
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