わたあめ
「な、奈々枝っ!?」

奈々枝も大きいバッグを持ってあたしの部屋に入った。

奈々枝はガチャンと扉を閉めた。

「やっほう、葵。」

「・・・み、皆ありがと・・・。」

「「どーいたしまして」」

きっと奈々枝もあたしが心配だったのね。

2人ともありがと・・。

「荷物どこ置けばいい?」

奈々枝が言った。

「んーと、部屋の隅に置いといていいよ。」

奈々枝と香奈は部屋の隅に大きなバッグを置いて

あたしを挟んでベッドに座った。

現在9:00.

「ねえ、あたしお腹空いたよぉ~。」

香奈が言う。

「あ、あたしも。」

奈々枝も続いて言った。

あたしも、2人に囲まれて安心したのか

少し空いてきた。

「えぇ~。

 ・・・分かった。」

あたしは部屋にある内線電話で厨房に連絡した。

『はい、こちら厨房です。』

「葵よ。」

『葵様ですか。何がご用件でも?』

「うん。3人分夕食をちょうだい。」

『3人分でしょうか?』

「えぇ、そうよ。あたしの部屋に運んできてね。」

『了解です。』
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