わたあめ
あたし達はキスをした。

これが・・・最後なのかな?

でも、後悔してないよ、おじい様。

「へえ、この昌だったんだ。」

あたし達の真上から声がした。

まさか・・・。

あたしは上を見上げた。

「拓哉・・・。」

そこにはあたしの部屋のベランダから、

あたし達を見下ろしている拓哉がいた。

拓哉は一瞬の間にあたしの部屋のベランダから飛び降りた。

昌は顔つきが変わりあたしを地面へと静かに降ろした。

昌はあたしの腕を掴み、自分の背中へとあたしを移動させた。

拓哉は見事に着地し、昌と拓哉の距離が1mぐらいまでの所まで来る。
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