わたあめ
「・・・、えぇ、そうですよ。

 花岡先輩。」

先輩?

どうして・・・。

だって、昌と拓哉が学校違うはずよ・・・。

「こいつ、バスケのクラブチームの後輩なんだよ。

 この昌だったとはな。」

拓哉が口を開いた。

・・・そうなんだ。

すると拓哉が昌に近づいた。

ギュッと拳を握った拓哉。

・・・いや・・・やめて・・・。

声にならない叫び。

「・・・ダメ!」

あたしが叫んだと同時に拓哉が昌を殴った。

昌は地面に尻もちをついた。

昌は唇から血が出ていた。

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