わたあめ
「何でだろうなぁ・・・」

香奈は真剣に考えてくれた。

「多分ね、葵は好きじゃないんだよ。

 自分に好きと思い込ませてるだけ。」

好きじゃない?

・・・もう分からない。

「・・・そっかぁ、ありがと。」

思考回路が停止しそうになった。

あたしの今までしてきた事は

恋 じゃない・・・。

「あのさ、香奈。明日から連休だよね?」

「うん、あたしの家寂しいんだよね。

 姉は彼氏の家、両親は海外旅行・・・。」

「そっか・・・、あっ、だったら香奈の家に

 あたし泊まりに行ってもいい?」

決して、香奈は家族に捨てられてるって訳じゃない。

香奈がご両親に旅行を提案したんだ。

ついでに香奈のお姉さんはラブラブだしね・・・。
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