わたあめ
待ちに待った土曜日.

とても長く感じられた。

今日はロングな髪もコテで丁寧に巻き、

花柄のワンピを着た。

・・・ピーンポーン・・・

「誰?」

扉を開ける。

「昌!」

あたし遅刻でもしたかな?

携帯を取り出し、時間を見る。

まだ約束の時間の10分前。

「どうしたの?」

「迎えに来た。ほら、早く行くぞ?」

「ちょっ!待って!」

あたしは急いでバッグを持ち、

パンプスを履いた。
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