わたあめ
《今からその事について話します。

 直接言いたいんですけど・・・。

 学校の体育館裏まで来てくれますか?

 今から・・・・。》

い、今から!?

・・・しょうがないな。

行かない訳にもいかないし。

《分かりました。》

あたしはそういって送信した。

一応、身だしなみを整え、靴を履き歩いて学校まで行った。

体育館裏には見たこともない人が立っていた。

あいつが飯田裕樹君?

「あ、あ、あ、中曽根さんですかッ!?」

あたしを見るなりいきなり声を荒げた。

「え・・・はい。」

あたしは飯田君の許まで近づいた。

日焼けしていて、爽やか少年のような人。

まあ・・・、拓哉や昌みたいにイケメンではない。

「・・・何ですか?」

「・・・あ、あの!!

 わざわざ来てくれてありがとうございます!!」

あたしは苦笑いした。

「いえ・・・。」
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