わたあめ
・・・それから拓哉との同棲が始まった。

綺麗な新築の一軒家。

2人には広すぎる家だった。

「葵と暮らすなんて夢みたいだわ。」

「変な事言わないでよ。

 あたしに手出したら、殺すからねッ!」

「まだ、昌しか受け付けないの?」

「・・・さあね。」

果たしてそうなんだろうか?

理解不能だわ。

「なあ、俺の事知りたい?」

誕生日とか?

・・・んー。

「そりゃあ・・・、そうでしょ。」

だってそんぐらい知らないと、

同棲生活なんて成り立たない。

「・・・何それ?

 誘ってんの?」

拓哉はフッと笑った。

さ、さ、さ、誘ってる!?

「さ、誘ってないよ!

 変態!」
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