わたあめ
絶句した。

あたしはお人形じゃない。

違うのに・・・。

するとあたしの婚約者が口を開く。

「こんにちは葵さん。花岡拓哉です。

 宜しくね」

拓哉はニコッと笑う。

あたしにはそれが悪夢のようだった。

「中曽根葵です。宜しくお願いします」

作り笑顔。

当然じゃない。

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