わたあめ
あたしはついに拓哉を突き放してしまった。

「やめてよ・・・っはぁ・・・はぁ」

肩で息をする。

拓哉はただニヤけていた。

こんな最低男と結婚したくない。

「あたしはこれで。」

キスは好きな人とするものなのに!

あたしは拓哉に一礼して、

部屋を出た。

外で待機していた、長崎があたしに話しかけてきた。

「どうかされましたか?」

「別に・・・。それより、もう拓哉さんまだ部屋にいる」

素っ気無い態度で言う。

「葵様それはいけませんよ?」

うるさいよ・・・、もう嫌。

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