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春
受験も無事終わり、あたしはあと数カ月で
中学校生活の卒業を迎える。
あたしは公立高校に落ちて、家から2時間
かかる高校に入った。
家から2時間じゃ面倒。ということになり、
あたしは一人暮らしをすることになった。
親は当然心配した。けど、それはたぶん、
上辺だけ。
あたしの両親は、あたしが中2のときに
離婚して、あたしは母親について行った。
えど、母親はあたしが中3の春、
5歳年下の男と再婚した。
意味分かんないね。
それからあたしは家では邪魔者扱い。
家に帰ってもごはんが作ってあることが
なくなり、あたしは日々コンビニ弁当や
ファストフードを部屋で食べなからつまら
ないお笑い番組を見ていた。
友だちの家に無断外泊することも
珍しくなかった。
もちろん、心配の電話も無し。
友だちの親は優しく、いつでもあたしを
受け入れてくれた。
仲のいい友達の家には、あたし専用の
スリッパ、歯ブラシ、マグカップ、…
でも、もう家で窮屈な思いもせず、
友だちにも迷惑かけることもない。
解放されたから。
あたしは公立高校に、
わざと落ちたから。