孤独の空

孤独と寂しさ

「皆大っ嫌いだぁぁぁぁぁあっぁぁぁ
ああぁぁぁっあぁぁぁぁ！！！！！
っげほっけほっ」
風に任せて声が流れる。
私の叫び声は綺麗な青色の空に
吸い込まれた。
こうして叫ぶだけでも、少しだけ
気が楽になる。「今日は、もう帰ろ」
鞄を持つと制服を整え屋上を出た。
本当はこの後空を見上げて昼寝を
するんだけど、今日はそんな気に
なれない。だって今日は
画鋲が足の裏に刺さったから。

＊　　　＊　　　＊　　　＊　　　＊

おはようと言う相手もいないから、
私の朝はいつも無言で始まる。
親は父親が物心つく前に亡くなり
母親は毎日酒と男に明け暮れている。
一応、毎日言ういってきますを
言ってから家を出た。
綺麗な青い空。長い髪が風で靡く。
少し着崩した制服がそよ風に吹かれて
ふわりと弾む。「いい朝」
そう呟いた。感情が少しばかり
残っているのに安心する。
学校につくと、急激に憂鬱になる。
話す相手もいないし・・・・。
何気なく靴を履くと、激痛が走った。
「いっ・・・？！」
思わずしゃがみこむと右足から真っ赤な
血が見えた。あぁ、画鋲か・・・・。
とりあえず、保健室に行こう・・・。
立ち上がろうとすると嫌味な声が
私の耳を貫いた。「あ～らあら。
無様な姿ですことー！！そんな姿で
授業を受けなさるの？おやめなさいな！
貴方が恥をかくだけでしてよ？」
そう、私を苛める元凶。それが

黒田梨花子

その他にも彼女の取り巻きが数人。
どいつもこいつも性格が歪んでいる。