孤独の空
他にも周りに人はいたけど、
皆見て見ぬふり。誰も助けようとも
止めようとも思わないんだろうね。
「あー・・・別に授業とかどーでも
いいし・・・・。もとから受ける気
ないから。んじゃ授業頑張ってや、
黒田梨花子さん」足に力を入れて
立ち上がると、ふらつく足で
保健室へ歩き出した。
「なっなんですの?!その言い方!
聞き捨てなりませんわ!!
ゆぅ、みぃ、やっちまいなさい!」
「「あいあいさー☆」」
うわっ、めんどくさ・・・・。
ゆぅとみぃっていうのは、
梨花子の僕ってやつでいい様に
使われている双子ちゃん。
やられるっていってもあらかじめ
用意されていた生ごみを私に向かって
ぶっかけるとか、そんな感じ。
慣れたから、大丈夫。
私にだってきちんと対応するスキルが
できたから。更に今よりも足に力を
入れて保健室まで走った。
「「お待ち!」」「誰が待つか」
もうちょっとで保健室というところで
足に力が入らなくなった。
「っあ・・・」顔面から転ぶ!
ぎゅ・・・と目を瞑った。なのに
いつまでたっても衝撃が来ない。
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