孤独の空
すべての家が茜色に染まる風景を見る
ことが日課でもある。ささっと食事を
すませると自室へ戻った。ここからは
私だけの時間。誰にも邪魔できないし
邪魔なんかさせない。大きな音で音楽
を流すとベットへダイブした。
そしてそのままの体制のまま音楽を
聴き続けた。曲に合わせて歌いながら
1時間を過ぎた頃。携帯が着信音を
奏でた。「ん・・・誰」携帯を手に
とると登録していないアドレスから。
「・・・・もしもし」一応でてみる。
「っ繋がった!もっもしもし!
あのー・・・えっと・・・」誰?
「どちら様?」「あ、覚えてる?朝
ぶつかったんだけど・・・」朝。
ぶつかった。黒田。制服。あ。あの。
「あの、転んだ時に受け止めてくれた
人ですか?」「うん、そう!よかった
覚えてたー・・・」でもなんで私の
アドレス知ってるんだろう。私のアド
レスを知ってる人は身内と小学校から
の親友2人にしか教えてないはず。

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