甘いcaramel


「他の制服で...美空の名前呼んでた...」


まさか...


俺は校門に走った


案の定、見覚えのある男が立っていた


「てめぇ...」


「あれ、アンタ...」


俺の存在に気付いたアイツは俺に向かって笑ってきた


校門に立っていたのは美空の元彼の廉だった


「何の用だよ」


「お前に用はない。美空に会いに来た」


「アイツとは会わせない、絶対」


廉に背を向けて校舎に戻る


「絶対お前から美空を奪い返す!!覚悟しておけよ!!」


背後から、廉の叫び声が聞こえたが


完全無視した


「颯君...?」


「颯太、どうしたの?」


「悪い、先帰ってて。高城、美空は何処に行った?」


「分かんない...。多分教室かな...」


「サンキュー」


校舎に入り、教室まで走った








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