甘いcaramel


アイツのことだから絶対じっとしてられねえだろう


美空の怪我にも気付いてるはず


「航大に言ったの...!?」


「あぁ。とにかく今は寝ろ。明日は土曜日だから病院行こう」


「行きたくない...」


「行かなきゃだめだから。他の奴らに心配かけさせれねえし、病院行ったら早く治るかもしれねえよ」


そっと髪に触れる


「うん...」


「安心して寝ろ。ずっと俺はそばに居るから」


優しく頬にキスをすると、美空は安心するように眠った


それを見て、携帯を出して航大に電話を掛ける


『もしもし』


「航大?俺、颯太」


『分かってる。んで、どうした?』


「お前、美空の怪我は気付いてるよな?」


『当たり前だ。でも美空は誤魔化してる。アイツ、嘘下手なんだよな』


たしかに...


だけどそれに気づかない俺もバカだ











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