甘いcaramel
「その怪我、廉のせいなんだ」
『廉の?なんでそんなこと言えるんだよ?』
航大の声がちょっと怒ってる
「今日、放課後見かけた。美空がアイツに暴力受けてるとこ」
『美空はっ!?美空は無事なのかよ!?』
「大丈夫。今俺の家で眠らさせてる」
『良かった...』
「すまん...航大...」
『は?なんで颯太が謝るんだよ?』
「俺...美空を守るって言ってたのに...全然守れなくて...」
『そんなの俺だって一緒だ。アイツの兄貴のくせして本当に助けてほしい時に全然気づかない。だからお前が悪いわけじゃねえよ』
「廉...どうすんの?」
『んなもん、決まってんだろ?俺の大切な妹を傷つけたんだから』
「...シスコン...」
『何か言ったか?』
つい呟いてしまった