甘いcaramel


『お前は廉に手、出すなよ?』


「いやー...」


もう1発殴っちゃってるんだけど...


『お前は美空のそばにずっと居ろよ』


「言われなくても分かってる。絶対美空から離れない、俺は」


『美空が羨ましいぜ、本当に』


「は?」


『美空は幸せ者だな。颯太みてぇに本気で愛されてて』


「...別に...」


そう言われるとマジで照れる...


『明日から土日だし、俺は廉と話してくるわ』


「おう。気を付けてな」


『さんきゅう』


電話を切って携帯を机の上に置いた


美空のカバンは土で汚れてる


よく見ると、擦り切れてる


...抵抗したんだな...









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