甘いcaramel


「当たり前だろ。たしかに俺は昔、女タラシだったよ。けど、美空に出会って、変わろうと思った。本当に大切な奴を守ろうと決めた。最初はうまく話せなかったけど...今じゃ美空が居ないと無理。俺じゃなくなってしまうんだ」


颯太には美空が必要で


美空には颯太が必要...


いつからコイツら、こんなに想い合ってんだろ


もしかしたら最初から...


出会った時から2人は惹かれてたのかもしれない


「もう1時じゃん。航大、先寝ろよ」


「は?俺はまだ起きてるよ」


「いいからもう寝ろっつうの。俺はもうちょっと起きてたいから」


「ふーん...じゃあ寝るわ」


「おう」


リビングを出て、部屋に向かう


「手のかかる兄弟だよ、まじで...」


颯太が小さく呟いたのは聞こえなかった








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