甘いcaramel


「分かった...今までごめんな...?幸せに暮らせよ...」


すれ違いざまに頭を優しく撫でてくれた


そのまま廉はあたしとは反対方向へ歩いて行った


廉...ありがとう...


廉のこと...大好きだった...


頑張って...甲子園に行ってね...?


あたし...ずっと応援するから...


「よく頑張ったな」


「え...?」


前には颯太がジャージ姿で居る


いつの間に...?


忍者か何かですか...?


「泣けよ」


「っ...」


誰が泣くかっつうの...


そう言おうとしても、言葉が出てこなくて


涙がどんどん出てくる


「強がって笑うなよ、ばーか」


あたしを抱き締めて、泣かせてくれた








< 84 / 262 >

この作品をシェア

pagetop