わすれたくて・・・
「お、お、覚えてる~~です・・!!」
私は叫んだ。
「なんて日本語使ってんだよォ?!ってか、お前俺のこと嫌ってるだろぉ?
中学んとき、全然話しかけてくれなかったし!」
「え?」

「あ~お前何組?昼休みに行ってもいい?」
「え?あ、うん!3組」
「おう!じゃあな!」


え?え?え?
匠輝が私のことを覚えててくれた?
名前まで・・?
今日の昼休みに来てくれる?
え?

状況が飲み込めない私に大河が
「お前、よかったじゃん!まぢで!俺まで嬉しい!おま、お前よかったなぁ!」
「・・・・ぇ?何が?え?え?え?」
「お前、テンぱるなよ?!渋谷先輩、お前のこと忘れてないじゃん。
よかったじゃん!もう、告っちゃえ!」
「え?私、匠輝と話せた?え?アレ、匠輝?まぢ・・・?」
「そう!まぢだよ!」


匠輝と話せたなんて・・夢?
嬉しすぎる。
嬉しすぎて涙が・・

「お前、嬉しすぎる?よかったなぁ」
「うん。うん。ありがとぉ」

昼休みまで私はドキドキしっぱなしだった。

キーンコーンカーンコーン
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