わすれたくて・・・
「いってぇ・・・」
頭を押さえながら大河が先生に言った。
「授業中にベラベラしゃべってんじゃねぇよ。アホ2人組が!」
!!
「先生!私はアホぢゃないです!」
「あぁ、まぁ牧原はべつにアホじゃないけどなぁ・・
天然なんだよなぁ・・・。」
「オレも!俺もあほはないっすよ?!」
「あぁ、お前はばかだったな・・悪い。」
「なんすか?それ?!ばかって!!」
「大河はバカなだけじゃないですよ?ボケでもありますよ?せんせ?」
「確かにな・・・」
「何先生納得してるんすか?ちあき!なんでそんなこと言うんだよ?!」
バシ!
「座れ。必死になりすぎなんだよ!そこがアホでバカでボケって言ってんの!?」
「むぅぅ!!ひどいし・・・2人とも。」
「は~い!授業にもどっぞ~!!」
大河は私のことを“ちあき”と下の名前で呼ぶ。
私も大河のことを“大河”と下の名前で呼ぶ。
けど、別につきあっているわけじゃない。
中学3年間も一緒にいたら仲良くなるのは当たり前。
家も近いし、休みの日には家に普通に行ったり来たりするぐらいなかがいい。
大河はそこそこモテて、私はよく川口くんと付き合ってんの?って
聞かれる。
速効で『つきあってない。』っていうと、
めちゃくちゃの笑顔で『よかった・・』って言う女の子たちを
何人も見てきた。
恋なんて、中1からしてない・・
いや。してないんじゃなくて、
したくないんだ・・・。
片思いがイヤで・・
辛いこと、悲しいことを私は避ける。
自分で分ってて、この性格をなおそうって何回もおもった。
けど、やっぱり傷つきたくない自分がいて、
そして、『なおさなくていい。』って真剣な顔で言う大河がいるから
いまだになおせていない。
頭を押さえながら大河が先生に言った。
「授業中にベラベラしゃべってんじゃねぇよ。アホ2人組が!」
!!
「先生!私はアホぢゃないです!」
「あぁ、まぁ牧原はべつにアホじゃないけどなぁ・・
天然なんだよなぁ・・・。」
「オレも!俺もあほはないっすよ?!」
「あぁ、お前はばかだったな・・悪い。」
「なんすか?それ?!ばかって!!」
「大河はバカなだけじゃないですよ?ボケでもありますよ?せんせ?」
「確かにな・・・」
「何先生納得してるんすか?ちあき!なんでそんなこと言うんだよ?!」
バシ!
「座れ。必死になりすぎなんだよ!そこがアホでバカでボケって言ってんの!?」
「むぅぅ!!ひどいし・・・2人とも。」
「は~い!授業にもどっぞ~!!」
大河は私のことを“ちあき”と下の名前で呼ぶ。
私も大河のことを“大河”と下の名前で呼ぶ。
けど、別につきあっているわけじゃない。
中学3年間も一緒にいたら仲良くなるのは当たり前。
家も近いし、休みの日には家に普通に行ったり来たりするぐらいなかがいい。
大河はそこそこモテて、私はよく川口くんと付き合ってんの?って
聞かれる。
速効で『つきあってない。』っていうと、
めちゃくちゃの笑顔で『よかった・・』って言う女の子たちを
何人も見てきた。
恋なんて、中1からしてない・・
いや。してないんじゃなくて、
したくないんだ・・・。
片思いがイヤで・・
辛いこと、悲しいことを私は避ける。
自分で分ってて、この性格をなおそうって何回もおもった。
けど、やっぱり傷つきたくない自分がいて、
そして、『なおさなくていい。』って真剣な顔で言う大河がいるから
いまだになおせていない。