わすれたくて・・・
大河の真剣な顔にはドキッっとする。
好きなんじゃなくて、
目が、すごいキレイだから。
大河の性格は、
やりたいことは何が何でもやって、
言いたいことは口にする。
傷ついてでも近道をとおる。
そんな性格だ。
だから、私とは正反対だから、
きれいな目っておもうのかもしれない。
いっつもはふざけていて、けど、時々真剣になって、
頼りになる。
私の前の好きな人の性格に似ている。

本当に前の好きな人になってんのかなぁ・・・?
私は本当に匠輝をあきらめきれているのかなぁ・・・?
まだ好きなんじゃないかなぁ・・・?
そんなこと、毎日思う。
誰にも相談できない。
しても、帰ってくる返事は一緒だから。
なんで一緒なんだって?
それは、匠輝が不良だから。
怖いから。
だからみんな、
『やめときな!他の人しょうかいするから!』って言う。

匠輝は不良で有名。
けど、優しいところもあるし、
おもしろいところもあるし、
かっこいいところも、かわいいところもある。
私はしっている。
あの暖かい匠輝の温もりを・・。

匠輝は、渋谷匠輝っていう。
匠輝は、不良すぎる。
匠輝は、かっこいい。
匠輝は、みんなに怖がられてる。

   匠輝は・・・・、私の・・・好きな人・・???

キーンコーンカーンコーン

「あぁあ、アホ2人組を怒ってる時間があったら
まだ授業進めれたのに・・・・」

「なんすか!?ソレ!ひどいっすよ!?」

大河が何か言ってる。
それぐらいしかわからないぐらい私は悩んでた。

「ちあき・・?何かなやんでる?」


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